この匂い、すごく癒される。
「んっ……」
凪さんはあたしの顔を上に上げるとキスをしてくる。
凪さんとのキスは好き。
「会いたかった…」
「あたしも…会いたかったです…」
会えば会うほど好きって気持ちが溢れてくる。
いけないとわかっていながらも、心と体が相反する。
「今日、夜空いてる?」
「………はい」
「ずっと一緒にいたい」
今日は運良く金曜で、お母さんに言えば外泊許可もらえる日。
でも、珍しい。
凪さんから一緒にいたいって、普段聞かないから。
「どうかしたんですか?」
「…なんとなく、幸子が離れていく気がして」
「…………」
凪さん…。



