「ほーんと、バカ」
あたしが、バカ。
エンペラーに加勢しちゃったじゃない。
「さてと、ここにいても怪しまれるから戻ろうかな」
神楽愛理に教えてもらった裏口から入り、中の様子を伺う。
特攻隊長である神楽愛理を筆頭に、エンペラーと鬼神の戦い。
さすがは魔女と言われた女だけある。
強い。
「魔女、かぁ」
一時期は“仕事”の対象だったんだけどな…。
あ、終わったのかな?
「幸子!どこ行ってたのよ!!」
あたしを見つけた美朱さんに怒鳴られる。
「ケガはない!?」
「だ、大丈夫ですっ…」
「ほんと?」
「ほんとうですって……」
美朱さんも心配性だなぁ。



