「んっ……」
アラームの音で目を覚ます。
久しぶりに夜に出歩いたせいで、余計眠い。
繁華街はエンペラーの姫のこともあって、あたしが暴れにくくなってる。
「ん、メールか…」
スマホを開き、メールに返信しながら、最近あんまり動いてないから体力落ちたなと考える。
「お前、昨日散々暴れ散らかしたらしいなーーーって、出回るの早いな」
情報の出回りが早いのも、この世界ならではなのか。
そんなの知るかっつーの。
「幸子ー!遅刻するわよー!」
「はーい!いまいくー!」
いくら、夜に暴れたからって、
普段はごく普通の高校生なんですよ。



