「な、ぎさん…」 「もう黙って」 そっと重なった唇。 ああ、凪さんだ…。 あたしの大好きな、凪さんだ…。 「幸子、」 「ん…」 「幸子……」 ぎゅっと、抱きしめ合う。 今あるこの温もりを逃がさないように。 ーーこれが、永遠じゃないとしても。