「おや、もう帰るのか?」 「用は済んだし、家のことも片付けたいから」 「そっか、」 「今まで、ありがとな」 そう言って凪はお店を出て行く。 「ほんと、困ったもんだな…」 凪の覚悟は、相当のものだった。 彼を止めなきゃ悲しむ人間がでてくる。 でも、誰も彼の覚悟を止めることはできない。 神楽 凪として、最後に決めたことを、誰も反対できないのだ。