「なあ、さっちゃん」 「ん?」 「ほんとに、やっちゃっていいんだよな?」 「なによ、今さら…。春陽らしくもない」 「そっか?」 「どうかしたの?」 「なんかさ…この戦い、俺らには何の意味もないんだなって思っただけ」 「それこそ今さらだよ…」 みんなわかってる、この戦いの後には、何も生まれないことを。 「春陽、さっちゃん、準備できたよ」 「ああ…」 「ーーー行くぞ」