夜中も寝ずに行われたクリスマスパーティーは、朝方まで続いた。
眠たそうな寿々さんは陽が出て来る前に家の人が迎えに来て帰っていく。
そのあとはみんな部屋で寝転んでる。
……あたしは、なんだか、寝付けなかった。
「あれ?どこかいくのかい?」
「あ、すいません…。外に出てきます。もし誰か探してたらすぐ戻るって伝えてください…」
「あいよ、」
ラブホの裏口はフロントの裏の廊下を通る必要がある。
だからこのラブホで働く人はある程度顔見知り。
まあ、ここで働くのって、狂乱関係の人しかも働けないようになってるしね…。
そのおかげで、狂乱の溜まり場がばれてないんだろうけど。



