「やめろ」 「なんで…」 「これ以上、お前を壊したくない」 「ーーーさん」 「みんな待ってる。戻ってこい」 「……みんな?」 「限界だ」 そう言って、彼はあたしを諭す。 「帰ってこい、お前が本来いるべき場所に」 夜は、もう明けようとしていた。