もっと冷静だったら、それ相当に戦えただろうに。
仲間を倒され、やけになったか。
「残念ねぇ、」
そう言って、あたしは最後のとどめをさした。
「……………」
呆気ない。
なんとも呆気ない。
あたしの頬を切って流れてた血は止まった。
ジャージは血で汚れた。
新しく買い直さないと…。
とりあえずこの場の後処理をする。
先に倒れてたセンパイ達は手足を自由にする。
顔面を殴られたあとはあるものの、たぶん大丈夫。
男達は……もう無惨だな。
神楽愛理は気を失ってる。
たぶん大丈夫だろうとは思うけど、精神的には限界だろうな。



