はぁ、家ってやっぱ落ちつくぜ。
なんたって、あのお嬢様もさすがに家までは押し掛けてこねぇからな。
その辺りは、あの有能な執事がキッチリ躾けてんだ。
「はぁ~。やっぱ家って落ちつくねー。」
思ったことが口に出たのかと思ったら、士塚忍だった。
「あのオンナなんとかなんねーのかよ。」
「清香ちゃん、昔っから結構頑固だからねー。」
「追い回されて喜んでんじゃねーっての。」
「モリモリみたいなこと言わないでくだせぇ~。」
「ふん!清香の弁当食ってるくせしやがって。」
「あれ・・・・知ってたんだ?」
嘯く士塚忍にいらっとして思わず口を開いた。
「それでオマエ、私の弁当はいつもどーしてんだ。まさか、こっそり捨ててんじゃねーだろうな。」