それから休み時間が終わるまで、コイツと他愛無い話を続けた。
当たり障りなくやっていると言うとおり、コイツは余所では卒なくやっているのだろう。
ガチで友達作りの苦手な私でも、一緒にて居心地は悪くなかったくらいだ。
「ああ・・・悪ぃ。ヒトといんのが嫌でこんなトコロに非難してんのに、長居しちまったな。」
予鈴に立ちあがってそう詫びると、男はくすっと笑った。
「・・・構いませんよ、アナタなら。一緒にいても苦痛だとは感じませんでしたから。」
「そうか。光栄だな。」
「大抵昼休みはココにいるので、気が向いたらいつでもどうぞ。」
ああ、と頷いて私は教室に向かった。


