弁当のランクの違いみたいに。 まるで、自分と清香のランクの違いを見せつけられたようで、 悔しくて、 居た堪れなくて。 無我夢中で走って、気が付いたら体育館の裏に来ていた。 「のえっ!!」 「うわっ!」 何かに引っかかって危うく転びそうになった。 な、何に引っかかったんだ、今。 驚いて後ろを見てみれば、体育館の壁に凭れるようにしてヒトが座っていた。