キヨカお嬢様、米神を引くつかせながら艶然とほほ笑んだ。 「相手がだれであろうと構いませんわ。忍様の妻の座は誰にも譲りません。」 コイツ、世間知らずか? それとも肝が据わってンのか? 大体今は護衛の話であって、いつの間に結婚話にシフトしちゃってんだよ? なんであれココまで言われちゃ私も黙っちゃいられないぜ。 「やれるもんならやってみな。コッチだってそう易々と引き下がんねーよ。」 私とお嬢様の間でバチバチと火花が散った。