私はチラリと士塚忍を伺った。 士塚忍は今、私の護衛だ。 コイツ、まさか、私との契約を打ち切って、お嬢様に乗り換えンじゃねーだろーな。 そんなことしたら、真剣の試し切りに使ってやる・・・・ そんなことを思っていると、いきなりぐいっと引っ張られた。 「このヒト、俺のご主人様♪と言うワケで、契約はできませーん。」 ハッキリ断ってくれたトコロはヨシとしよう・・・ だがな。 まるで盾のように、お嬢様の前に突き出しやがって。 笑顔のまま温度を下げたお嬢様を、私にどーしろと?