護衛・・・。
まぁ、確かに始終一緒にいられっけどよ。
この娘、士塚忍に護衛を頼むなんざ、どうかしてるぜ。
「ああ・・・ワタクシと言うものがありながらこんな奴に護衛を要請するなんて、屈辱っ!」
「守屋は執事であって、護衛ではありませんもの。ね、忍様。これはパパの希望でもありますのよ?」
「いや~それもさー、・・・既に清パパとは話付けたハズなんだけどなー。俺じゃムリだから美影にしてってさー。」
美影がいきなり活気づいて、うんうんと強く主張する。
そんな男達の思惑とは裏腹にお嬢様は傲然と言い放った。
「私は忍様じゃなきゃ嫌です。」
野郎三人、三様に玉砕して項垂れた。


