守ってあげちゃう


堂々とのたまったキヨカとやらに、士塚忍が微妙に顔を引きつらせる。





「いやぁ~それさぁー、親が勝手に決めたコトでさー、俺一応お断りしたじゃーん?」


「でも、パパはその気ですわよ?」





そこで執事が くわっと牙を剥いた。




「認めませんよ!!たとえ旦那様が認めたとしても、ワタクシはこんなヤツ絶対認めません!!」



「あら、どうして?」




「こんなヤツのどこになんの魅力があるってんですか!?お嬢様も旦那様も最高級を極めたが故に、ゲテモノに走っているとしか思えません!!お気を確かに!!」








半狂乱の執事に対し、お嬢様は臆しもせず、ニッコリと微笑した。










「忍様程の男などこの世に二人と存在致しません。」










・・・言いきったぜ、この娘。


その自信は一体どこから湧いてくるんだ?





・・・・まぁ、

ある意味、士塚忍ほどのアホは二人といないだろうがさ・・・。