放課後。
「いたいよーいたいよー。」
隣を歩く士塚忍は頬を摩りながらぶーぶー文句を垂れている。
昼休み、
士塚忍を即刻見付けだし殴っておいた。
「冤罪だぁー。上告してやるー。」
「たとえ万が一濡れ衣だとしても、日頃の行いが悪いから実刑食らうぞ、諦めておけ。」
その時、女子を口説いていたため、いつもの二割増しで力が籠ったが知るか。
「チッ・・・・何かを破壊したい心境だ。」
「無表情で不穏なセリフ吐くのヤメテーッ。」
怯える士塚忍の横で、拳をワキワキ握っていた時だった。
どんっ!!
「おわっ・・・!!」
後ろからド突かれて前につんのめった。