「・・・・」 首筋に刺すような視線を感じて、そっと気配を伺う。 最近、常に誰かの視線を感じる。 校内、外問わず。 すぐに反らされ、それが殺意の類なのかなんなのか判別できないのだが・・・。 でも自意識過剰なんかじゃねぇ。 こないだもヒトの多い歩道橋の階段で突き飛ばされた。 私の前にいた士塚忍が偶然下敷きになって難を逃れたが。 『いやん。こんなトコロで押し倒すなんてダ・イ・タ・ン♪俺と密着したいからって業と落ちてくるなんて命がけっすねー。』 いつも通りの太平楽に呆れた。