守ってあげちゃう


呆気なく絆され二人で回れ右。


「・・・って、このまま行くのか?どうせここまで来たんだし、カバン置いて着替えてからでいいんじゃね・・・?」


「このままの方が放課後デートみたいでステキじゃないっすかー♪」








ほ、放課後デート!?



よもや私の人生にそんなステキな行事が起こりうるとは・・・!





とたんにドギマギと落ちつかない鼓動。

こっそり隣を伺い見ればいつも通り能天気な笑顔でハシャイでいる士塚忍。








ヤバイ・・・なんか緊張する。




ともかく適当な話しで気を紛らわせておこう。





「にしても・・・ビデオ観賞なんて趣味あったんだな。観てたの知らねぇや・・・」


「そらまー、集中したいから一人ン時観ンだけどねー。俺、ビデオ結構観んだよー?」


「ふーん?じゃ、今度は私も一緒に観てみっかな・・・・」




「あ、興味ある?」








じゃんっとカバンから取り出されたDVDに目が点だ。