数日が瞬く間に過ぎた。


士塚忍は相変わらずアホ。





「ねーねーそこのギャル達っ。俺と血液型について語り合わない?」



朝っぱらから女を口説いてる士塚忍の頭を後ろから思いきり殴りつける。



「だから、それはヤメロっつっただろーが。」


「いたーっ!!暴力反対っ!つか、絶対ドSでしょ!?」


「・・・・じゃ喜んどけよ・・・、オマエドMなんだし。」


「俺、ドMチガウしーっ!」






私達のやり取りに周囲からドッと笑いが起きる。




「きゃはは。ウケルッ!助けてくれてアンガト♪鮫島さんっ」


「士塚は自分のウザさ反省してなっ。さーこんな奴ほっといて教室行こ。」




「お・・・おう。」




ケラケラ笑いながら私の腕を引っ張る女子と共に歩き出す。






士塚忍と一緒にいるようになって、いつの間にか私はクラスメイトにも自然と溶け込んでいた。