挨拶も一頻り終えて息を吐いていると、隣に美影がやってきた。 「おめでとうございます。今日からお義姉さんですね。」 「ああ。これからも宜しく頼むよ。」 美影は、まだ少し遠いトコロで、四人を従え挨拶をしている士塚忍を眺めふっと笑みを浮かべた。 「結婚のお祝いに教えちゃおうかな。ココだけの話ですけど・・・。」 なんだ? 「兄さん、アナタに一目惚れだったんですよ?」 「へ・・・・?」 クスクスと笑って、美影は続けた。