向こうも向こうとて、過去、自分がタマ狙われた相手とは思えないほど気楽に 「よぉ。」 と愛相もない挨拶を平気でかましてきた。 殺気立っているのは、護衛の北斗の方で。 今にも飛びかかられそうだ。 それに気付いた鮫島が鬱陶しそうに北斗に言う。 「オマエ、少しの間離れてろ。半径十メートルくらい。」 「ぬぁ!?そんじゃ、なんかあった時守れねぇだろっ。」 「コイツなら大丈夫だ。」 「一回殺されかけたくせにどこまでお気楽だっ!士塚忍の太平楽がウツッたか!?」 「北斗~。」 「認めん!」