「あげる。」 ぽんっとしるこの缶を渡した。 「『貰った』けど『イラナイ』から『呑んで』くれないかな。」 少しだけ考えた素振りをした宵クンは、僕の言葉に「はい」と頷き、缶を開けて口に含んだ。 おしるこが嚥下される様を何とはなしに眺める。 それに気付いたように宵クンが言った。 「・・・お飲みになりたきゃ、飲んでも支障はナイですよ。細工された形跡もありませんし、妙な味もしません。」 これが毒味以外の何でもないと知っている宵クンのパーフェクトな返事。