【a short short story】

   by--hokuto--









穏やかな休日。


仁士さんと士塚忍はテレビゲームに夢中になっていて、


雷さんはソファーで読書


(しかもかなり難しそうな医学書。


いっそ黒魔術書みたいな・・・)



南波さんはニュース番組で今流行りのスイーツランキングを食い入るように見ていた。







そして俺はといえば






「ふーん・・・オマエにも苦手なモノがあったんだな。意外。」



後ろから掛けられた姫の声に、俺はむっと顔を顰めた。




「うっせぇ。ほっとけ。」





俺は今、家庭科の宿題の裁縫に悪戦苦闘中。



くそ・・・家事全般得意と言えないまでもそれなりに出来んだけど、裁縫ダケは苦手なんだよっ!