「え~?問題も片付いたし、そろそろかなぁて?」
「・・・あからさま過ぎだろ。みんないるし・・・」
「アイツ等のコトなんか気にしてたら一生機会なんてナイよ?」
そんな会話の最中、押さえている美姫の腕にそこはかとなく力が籠ります。
チッ・・・まだ逃走を諦めてナイご様子。
我が姫は中々の武道派ですので抑え付けるコチラも気は抜けません。
中々観念しない姫に奥の手。
「美姫。」
奥の手ってか単に素(ライモード)なだけですが。
美姫はあのオチャラケ『士塚忍』に惚れるような奇特な人なので
絶賛本気モードのライにはめっぽう弱いんです。
頬に軽くキスを落として甘く囁けば、ほんのり赤かった肌が益々色づき、瞳にうっすら涙の膜が張ります。
一応『どんな時でも冷静に』という訓練をしこたま受けてきたので、普段簡単に理性など崩壊する事はありませんが
現在、容易く砕けそうデス。
というか、既に砕けかかってマスケド・・・。