寝室へ行くとベッドで本を読んでいたお姫様が顔を上げました。





「ん。もう寝るか?」






ユキのように白い肌。



切れ長の涼やかな双眸。



ほんの僅かに傾いだ頭に合わせて、サラリと流れるシルクのような黒い髪。


まるで一流の巨匠が作った氷像のような美しい姫様。


口は悪いデスケド。







場所を開けてくれようとする美姫に徐に乗り上げ腕をベッドに縫いつけます。


先手必勝。


途端に朱色に染まる白い肌。


チンピラ十人ほどを前にしてもまるで折れない双眸が


この時ばかりはそわそわと忙しなく揺れます。






「ちょ・・・いきなりなんだよ。」






不満そうな口調とは裏腹にか弱い声。






ツンデレ、最っっっ高!!!