守ってあげちゃう


「あの学校特殊な生活形態の生徒が多いから授業の出席率無視で成績だけで単位取れるんですよ。それで単位さえ取れれば、飛び級も可能で・・・自分の成績に合わせて学年無視した個人カリキュラムが組めるんです。」






「下の学年に落ちるのは簡単だけどさ。なんかン時にどこでも入れるよ―に、二三個上の単位までは取ってンだよ、俺達。」





・・・知らなかった。



「てか、オマエすげぇな。それで私と同じ成績かよ・・・」


「あ・・・いや、まぁ・・・・勉強くらいは?得意な方なンで・・・」





正面切って褒められるのに慣れてないのか、北斗は体裁悪そうに目をそよがす。





と、どかっと北斗を突き飛ばし士塚忍がわたしにむぎゅっと抱きついてきた。






「俺はねー俺はねー博士号まで取ってあンだよー?スゴイ?ねー?スゴイでしょっ!」


「ア―ハイハイ。スゴイな。」






何故だろう。




士塚忍ならそのくらいやるだろうという気がするからか、新鮮な驚きがナイ。ザンネンながら・・・。





「なんだろう・・・この反応の違いに苛立ちを感じる。」



「って!!何で俺を蹴んだよっ!」




士塚忍に理不尽な蹴りを食らって、北斗がぎゃーぎゃー騒ぎだした。