守ってあげちゃう


「・・・いや、助けてくれた事は礼を言うが、最後のアレはちとやり過ぎじゃねぇか?」


「えぇっ!?ドン引き系!?」




や、

ドン引きってほどでもねぇけどさ・・・。





怪我を負った仲間の姿に宵が苦しげに歪めた顔が脳裏に残る。


アイツはアイツで一族思いで職務に忠実なだけ、だからさ。






「良くも悪くも姫は情にお篤い方ですね。僕は嫌いではないですけど。」





クスリと笑って話に加わってきた美影が「それに」と続ける。






「あの一清さんにお気に召されるなんて、希少ですよ♪」


「気に入られたくねぇ・・・。」


つか、気に入られて殺されるなんざ、冗談じゃねー。




どんだけドSだ、一清。