事後処理は駆けつけた一族の者に任せて、私達は一足先に帰宅の途についた。






「んふ~♪ピンチに現れ、じゃじゃ~んと解決。俺ってまさにヒーローじゃ~ん?惚れ直したでしょ?でしょ?」




ちなみに士塚忍はいつも通り。



私にまとわりつきナルシ発言をぶちかましている男を北斗が不審げに見詰めている。


多分、先ほどチラッとでも尊敬した自分の正気を疑っているんだろう。





いや、寧ろさっきの出来ごと丸々幻想だと思いこみ始めているかもしれない。