守ってあげちゃう


「そろそろ諦めなよ。どんなに頑張ったって、彼等に敵いっこないよ。」




んなことは・・・・



分かってんだよ。



勝てるなんて思ってねぇさ。


勝つつもりなんてねぇんだよ。




私は最初から――――・・・・









「宵。そろそろ終わらせよっか。」

「ああ。」




すいっと足音もなく私の前に立った宵と真っ向向き合う。







「バカだな君は。・・・今なら助けてやれる。これが本当に、最後のチャンスだ。」


「バカはオマエだろ。」








へっと私は鼻で笑った。









「愛の言葉も囁かネ―で結婚申し込むよーな腰ぬけ、私は死んでもご免だね。」