私に向けられた北斗の目が不安そうに揺らいだ。 なぁ、 オマエは今ドッチを心配してるんだ? 自分の命か? ・・・ってこたねーよな。 忠義に命かけてる北斗のこった自分の命なんざはなから天秤にかけてねぇ。 だけど、 だからこそ ―――コイツは私の命を守るために忠義を捨てる。 それが一族を裏切ることでも私を守るために切り捨てるんだろう。 「悪ぃな・・・・・北斗。」 ほんの僅かにホッと緩んだ北斗の顔 悪ぃな、北斗。 私の謝罪はその顔を 裏切るコトに、―――だ。