「鬼ごっこはオシマイ。忍が戻ってくると厄介だからね。まぁ・・・美影君トコ行ったならまだ戻って来れないと思うけど?」
「っ!!」
声のナイ絶叫にハッとして、振り返る。
蹴倒された北斗の腕を刀が貫き大地に刺さっていた。
「大丈夫。痺れ薬はいわば麻酔だから。尤も・・・耐性持ってる彼には少し効きが弱いかもしれないけどね。」
クスリと笑った一清の手を力任せに振り払い、睨みつけた。
「引き返してこられると困っから、士塚忍が距離を取るまで―――攻撃を放課後まで待ったってか。」
「ご明察。」
さらりとそう応えた一清に、口にザラリとした物を感じながら
見えてしまったパズルの柄の一部を告げた。


