「ったく・・・・次から次へと。」
北斗が忌々しげにぼやく。
戦いの火蓋は、放課後と共に切って落とされた。
帰宅で立ち上がる生徒達。
廊下に出て行く者とは別に、何気にじわじわと逃走経路を塞ぎ、間合いを計る者―――
無関係な最後の一人がいなくなった瞬間、
得物を手に襲いかかってきた。
北斗の手から放たれた鎖鎌がソイツ等を見事に一掃した。
『逃げんぞ!』
次々に襲いかかる敵を交わしながら廊下に飛び出した。
目の前から襲ってくる敵。
煙玉が炸裂する。
煙幕の中を北斗に腕を引っ張られ、とにかく走る。
突っ込んできた敵を北斗が打ち、とにかく走った。