守ってあげちゃう


かなりキビシイ『一族のルール』なるものが、私の頭の中でパズルのようにぱちっと嵌った。





「ソレって主同士が仲悪ぃ場合、どーなんだ?」


「んあ?・・・両方とも一族から離脱して個人裁量でなんとかしろって場合が大半だけど・・・。」


「長の意向に一族が傾向すんだな。」


「・・・まぁな。」



だから、なんだよ、と言いたげに北斗は話を畳んで、宣言した。





「俺は個人的に契約を結んだ主はいねぇから、今はとりあえず一族に忠誠を誓ってる。だから、ムカツクケド、現状、士塚忍の命令が絶対なんだ!アイツがオマエを守れっつーからには守る。」


「なるほど、な。」










隙間のお陰でまるで見えなかったパズルの絵柄が



隙間を埋めた今、ようやく見えてきた。