守ってあげちゃう


多分、学校全体は張られていて、出るも入るも困難な状態、か。







私はふはっ、と笑って、ぽんっと北斗の肩を叩いた。




「オマエ、士塚忍にえらく期待されたな。失望させねぇよーに頑張れよ。」


「はぁ!?この状況でナニ呑気に笑ってンだよ!てか、的にかけられてる張本人、人事だな!」




北斗は忌々しげに頭を掻きむしり、改まったように言い放った。




「忍もオマエも認めてねーけどっ!契約したからには命に変えてもオマエを守る。」


「へぇ・・・契約、な。」


「ああ。ウチの一族は一主絶対主義なんだ。他じゃ、二重隠密、ダブルスパイなんてものアリだけど、ウチはぜってぇ許さねぇ主義。主を裏切ったら、一族から制裁されるっつーくらい徹底してんだよ。」



「へ・ぇ・・・」




私は瞬きした。