守ってあげちゃう


コイツ・・・ブン殴りたくて、手がワナワナ震えるわ。






美影の気持ちを突いて、毒を盛るとか・・・


敵を落とすために、何も知らない妹を利用するとか・・・・




どんだけ、サイテ―なヤツだよ。





震える拳を握りしめて、私は立ち上がった。







「悪ぃな北斗。もう飯食う気がしねぇ。つか、コイツと飯食うなんざ、死んでもご免だ。」

「お、おう・・・」


慌てて北斗も立ちあがる。








「あらら?そんなに毛嫌いしなくてもイイのに・・・僕、頭のイイ子はキライじゃないよ、お姫様。」


「三枚に下ろされたくなきゃ、言動には気ぃつけろ。下衆野郎。」






それだけ言って学食を後にした。