「どういうことだ?」
「美影が突然倒れたってさ~。あきらかなんかの中毒っぽい症状で?」
私と、北斗は状況を読んで、息を呑んだ。
さすが幼馴染と言うだけあって、清香は昔一族の訓練をチラ見して似た症状を見たことがあったらしい。
だが、どーしていいのかは分からず、士塚忍に連絡してきた。
士塚忍なら薬剤に長けていることを知っているから―――
このタイミング
―――明らか黒幕は目の前の男
―――石清水一清、だな。
「ま~、間に合うかどーかわかんないけどぉ、とりあえず見殺しになんかしたら一族中から反感買っちゃいそうなんでぇ、行ってきますわ。」
へらっと笑ってぷらぷら歩き出した士塚忍
――――と、
おもったら、何を思ったのかいきなり戻ってきて、北斗に叫んだ。
「つか!ほくちん、俺のいない間、俺の未来のオクサンに手ぇ出すなよ!?」


