守ってあげちゃう





「一清にしてはらしくねー読み間違いダナッ!支部といえども荒河の下っ端なんかにゃ陥落されねーぞぉ?」




それには答えずふふっと笑った一清に士塚忍が「んで?」と続けた。






「このゲームは架橋なワケっすかぁ?」




「そうだね。そろそろ遊んでるのも飽きたし・・・ファイナルステージ♪カナ?」





そう言って一清はテーブルに何かを置いた。





瓶―――薬瓶みたいだが。








「解毒剤。忍びなら独自の技術で薬に耐性持ってるんだろうけど・・・荒河一族は調剤に長けてて、特殊な薬を使う。故にこれしか効かない。」









含みのある独特な言い回しに
一体、何のことか、と首を捻り――――







ぎょっとして、私と北斗は士塚忍に顔を向けた。