「オマエは動かなくてイインかヨ。つか、足ひっぱりそうだから動かない方が安心出来んだけど!」
「ほくちんご名答~。」
「ほくちん言うな!!」
吠える北斗を無視して士塚忍は幸せ一杯の顔であーんとエビフライを頬ばった。
ちなみに今学食だ。
「相席してもよろしい?」
穏やかな声が向かいから聞こえて、そこに立っていた人物に僅かに目を眇めた。
石清水一清。
「おふっ。一清っちじゃん。ひはしふり~。ろーぞ。」
「オマエ、口に物入れながらしゃべんじゃねーよ・・・。」
しゃべるたびに口から衣を噴き出している士塚忍に私と北斗は揃って嫌な顔を向ける。
一清は慣れているのか相変わらずニコニコとほほ笑みながら、嬉しそうに向かいの席へ腰を下ろした。