慈悲もなく付き飛ばしたら、腕が放れなくて、私まで一緒にベッドに転がった。
「ぅおい！！」
「えぇ～いいじゃん、イチャイチャしよーよ。姫さえその気なら勢いいっちゃってもイイケド・・・・」
「無茶すんな。」
暫く押し合い引き合いの攻防が続いたが、疲れてきていつの間にか大人しくなっていた。
とはいえ、腰に抱きつかれたまま胸に顔埋められているこの状態は些か居心地悪ぃケド。
その状態で不意に士塚忍がぼつりと言った。
「あんさ、姫は愛されてればいいよ。」
「・・・・ん？」
「姫を心配すんのがアイツ等の息抜きだからさ。命一杯愛させてあげて？」
「そうか・・・・そうだな。」
分かったと頷いて、士塚忍の髪をそっと撫でた。
