「ハァ・・・みんな、もう、イイって。無理矢理認めさそーなんざ、思ってねぇから。・・・だから」
そう言って、私は部屋の中の面々をぐるりと見渡した。
「オマエら、無理して帰ってくるコトねーぞ?」
「へ?」と揃った声に私は続けた。
「私ならナントカやってるし、大丈夫だから、気を使うな。余裕があるなら、私に構わず十分に休息をとっとけよ。」
久しぶりの団欒。
ワイワイと騒がしい夕餉は本当に久しぶりで・・・
裏を返せば、それほど忙しかったって事だよな?
そして、それは今でも変わらない筈。
なのにここにこうして集まっていると言うのは、私の事を気にしてくれてるからだろう。
こういう気遣いは家のモンに似てる。


