一族がこぞって長に薦めようとした美影は現在 曲がりなりにも清香の護衛だ。 コッチで一清と事を構えれば、アッチの関係にも支障を生じる。 美影の立場を思えば 士塚忍はギリギリまでこっちからは一清に攻撃は仕掛けまい。 「だが、だとしたら・・・・・・」 私は遠く眼を眇めた。 その立場で攻撃を仕掛けてくる一清の思惑はいったいどこに向かっている?