「はっきり言って、みんな認めてねーよ。・・・いや、厳密にいえば、アンタがどうって以前に忍の次期党首をな。」
「なるほど。オマエを筆頭にな。」
北斗はそれに答えず、先を続けた。
「それでも表向きそれがまかり通ってんのは、あの三人が忍についたからだ。一族の中でも認められてる若手の腕利き三人・・・。そして、どーいうことか長をはじめ上の極少数はみんな忍を押してんだ。」
「フッ・・・盲目な世襲主義の親バカ・・・・てか?」
「言っとくけどそう思ってんのは俺だけじゃねーよ。
一族の中にゃ、三人を美影さんにつかせて、美影さんを長にって思ってる奴も少なくなかったハズだが・・・・」
現在美影は清香の専属。
このご時世、仕える君主を見付ける事は大変だと言っていたから
この契約はとても貴重なのだと言える。
よもや見返りが一族の頭首の座といえども、美影が契約を破棄して戻ってくるとも思えない・・・・・
「・・・・なる・ほど。そーいうことか。」


