しかし何すりゃ、認められるもんか・・・
「はい。今日の体育は護身術を兼ねた合気道だ!特に金持ちのボンクラボッチャン、ジョーチャンは誘拐された時の為に身を入れてやれよ~っ。」
ズドン★
「ひゃ~鮫島さんスゴイ・・・っ」
クラスのヘビー級男子をなぎ倒した私に、女子が黄色い声援を上げた。
喧嘩は十八番なので・・・。
「ふんっ!腕っ節が強いだけでいいきになンナよっ。」
理科の時間―――
今日はサカナの解剖実習だ。
各テーブルをめぐっていた先生が私の背後で愕然とよろめいた。
「ま、まるで、フルコースを食すかのような滑らかなメス使い・・・!見事な切り口だ、鮫島!」
刃物使いは本家で十分仕込まれてるので・・・。
てか、魚捌くって、これ家庭科に近くねぇか?
「ふ、ふんっ!カワイ子ぶった悲鳴もあげず、淡々と実習、挙句に、褒められたからってイイ気になるなよ!」


