守ってあげちゃう


士塚忍が「んんん~」と唸る。




「それだと姫に負担かかるし~。第一、みんな成長しないっしょ~。」



士塚忍が得意げにぴこんと箸を突き立てる。



「日常生活は忍者にとって最高の修行の場なんっすよぅ。」

「まぁな。料理は薬草作りとかにも精通するし、掃除もただボーとやるだけじゃなくて、置いてある物、動いた物からその場の現状把握する感覚を養う・・・とか、昔習ったけどな・・・」



そう言いながらも士塚忍に集まるみんなの視線は強く訴えかけていた。

ウマイ飯プリーズ!!・・・・と。







「・・・・・許可しや~す・・・。」




みんな小さくガッツポーズ。

その中、北斗だけがおもしろくなさそうに立ち上がった。





「一番なんも出来ねぇヤツが偉そうに・・・」



士塚忍にむけてそう呟いて、空になった皿を手に私を睨みつけて言った。




「料理出来るぐらいで認めると思ったら大間違いだからな!」







やれやれ・・・反抗期のガキが。