守ってあげちゃう




『あ、着きましたか』




バカの一つ覚えみたいに耳に付けっぱなしだった携帯から落ちついた声が聞こえてきて、飛びつくように捲し立てる。


「待てっ!マジか、本気か!?アリエネェッ!」


『そんな事言われても、今更返却されてもコッチだって困りますよ~。』


「ねーねートコロで俺の給料幾ら?今回ピンハネなしで全部俺が貰っちゃっていいってー。シャチョサン太っ腹ネー。」


「うっせぇ、オマエはちっと黙ってろ!

・・・・・千円、だ」





ヒトが電話中だというのに後ろからシツコイ士塚忍を邪険に振り払いながら




....大事なことなのでとりあえず言っとく。