ぐっと北斗が言葉を詰まらせる。
「姫かっちょいー♪」
はしゃぐ南波に私は肩を竦めた。
「こちとら集団で生きてたからな。」
出入りでも怪我をして帰ってくるのがこの手合いだった。
警備を任されているのに目の前の敵に血を踊らせて飛んでいくヤツ・・・
イイ意味での緊張感ならともかく、
冷静さを欠いたヤツは必ず下手を打つ。
「・・・わかった。だが、護衛はあくまで仕事で、オマエを認めたワケじゃねぇからなっ!」
「あーはいはい。」
ったく、意地っ張りだな。
と思わんでもなかったが
とりあえず了承したのでこの話は終了させた。