「俺ッチも動かなきゃならないと思うしー、ずっと姫に付きっきりってワケにはいかないっすからねー。万が一を考えて護衛~。」



「誰か他のヤツにやらせりゃイイだろ。それとも、俺は前線で戦うよりも小娘の相手の方が似合うって意味か?」




怒りで震える北斗を冷めた目で見詰める。



「いやぁ~、そんなことはぁ――――」

「その通りだな。」




日和見のサラリーマンみたいに取り繕っている士塚忍を遮って私はザックリ切り捨てた。


鋭い目を向けてきた北斗を冷静に見返す。







「オマエみたいな血の昇ったヤツを前線に置いても輪を乱すだけだ。

そもそも集団に置いて、自分の役割を全うデキナイヤツに何が出来るってんだ。




今のオマエには小娘の護衛すら真っ当デキナイだろうよ。」