「どういうこった。」
「実は、今、学校である一派が勢力伸ばし始めて、均衡が崩れつつあるんです。いわば国取り合戦のような有様で。それで僕達が呼びもどされたわけなんですけどね。」
「物騒な学校だな。」
「ま、ソッチはボク等に任せて、姫は安心して守られてればイイよ♪」
そうか。ならばそうしておく。
と、南波の笑顔に頷いた。
「そーそー・・・それなんだけどね。」
うぷっとキケンな音をさせて口を開いた士塚忍に顔を向ける。
「北斗ちん、姫の護衛よろぴく。」
「はぁ!?」
会話にも加わらないでエレベーターの隅で大人しくしていた北斗がそのセリフに声を上げた。
思いっきり不満そうだ。
まぁ・・・私も驚きはしたが。