「ま、忍は置いといて。大丈夫だよ、姫♪」
そう言ったのは、南波。
一緒にエレベーターに乗っている他の連中は元気なんだけどな・・・。
「ウチの学校は特別だからな。」
「特別?・・・というと?」
「清純で売ってる女優の隠し子とか、各種要人のご子息ご令嬢、・・・それこそどこぞの極道の子供なども。」
ぴくっと眉を跳ねあげる。
「そんな極モンばっかりが一堂に介して大丈夫なのか?」
「まぁー小物はちょこちょこ悪さしますけどね。大物ほど、立場考えて互いにけん制し合ってんのが現状です。」
「現状でしたってのが正しい言い方じゃない?」
あっはーっと南波が笑う。